講演会「娘とともに子育てをするブロメリアガニの驚きの生態と進化の道筋」by Dr. Rudolf Diesel

2016年03月27日 09:31

 

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第6回神戸賞受賞式ならびに講演会
  講演題目:「娘とともに子育てをするブロメリアガニMetopaulias depressusの驚きの生態と進化の道筋」
  開催日時:平成28年5月22日(日曜)13時30分から16時(13時開場)
  開催場所:ホテルオークラ神戸 1階 松風の間
  主催:神戸市立須磨海浜水族園
  後援:神戸新聞社
  定員:150名(先着順)
  入場料: 無料  
申し込み方法:申し込み用紙に参加者氏名、住所、TEL、FAX、メールアドレス、参加人数を記入の上、下記までFAXまたはemailでお申込み下さい。
   神戸市立須磨海浜水族園 mail: info(あっと)sumasui.jp  FAX: 078-733-6333
 
*定員に達した段階で募集を締め切らせていただきます。締め切り以降に申し込まれた方にのみ、その旨、ご連絡差し上げます。
*講演会終了後、ディーゼル博士を囲んで懇親会(17時~19時、会費5000円)を開催します。参加希望者の方は申込書に懇親会参加と記載してください。5月9日(月曜)までに懇親会お申込みの方(要参加費事前振込)には須磨海浜水族園入園券を進呈します。
 
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講演内容「ブロメリアガニMetopaulias depressusの社会的繁殖システム」
 中南米の島国ジャマイカの固有種で森林地帯に暮らすブロメリアガニはその生涯のほとんどをブロメリアの上で過ごす。子育てもブロメリアで行い、年に一度、春になると葉の根元に出来た雨水のプールにゾエア幼生を放ち繁殖する。生まれた子どもは稚ガニに変態した後も1年以上も生まれたブロメリアの上で、母ガニに世話を受けるという特異な生態を持つ。さらに驚くべき点は、最初のパッチで生まれた中から1匹ないし2匹のメスが生まれたブロメリアにそのまま留まり、弟妹ガ二の世話を手伝う点である。このような真社会性を持つカニは他には知られていないばかりか、稚ガニに変態した後も子どもの世話をするカニも非常に稀であり、1年以上となると他に例はない。また、葉の根元のプールでは水が強酸性に傾き、特に小さな幼生には有害となるが、炭酸カルシウムの豊富なカタツムリの殻を入れることで中和し、環境を整えている。
 
            Metopaulias depressus
            写真提供:©Rudlf Diesel & 神戸市立須磨海浜水族園。許可を得て転載。
 
 
 
            Metopaulias depressusのすみかのブロメリア。
            写真提供:©Rudlf Diesel & 神戸市立須磨海浜水族園。許可を得て転載。
 
 
演者:Rudlf Diesel
 (High-Speed Camera Productions, ScienceMedia Film Productions)
 マックスプランク研究所(ドイツ)で海産のカニの個体群動態、繁殖システム、精子競争に関する研究を行い、1985年に博士号を取得。その後、マックスプランク研究所、ビーレフェルト大学でジャマイカに生息するSeramid科のカニの生態を研究する。 カンタベリー大学(NZ)、マックスプランク研究所を経て、自然映像撮影会社ScienceMediaを設立。博士の撮った自然ドキュメンタリー映像や写真はドイツ国内メディアのみならず、BBC Wildlifeやナショナルジオグラフィック誌、NHKをはじめとする世界各国のメディアから配信されている。
 
          写真提供:©Rudlf Diesel & 神戸市立須磨海浜水族園。許可を得て転載。
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情報提供
 神戸市立須磨水族園